
第Ⅱ期で一段具体化したのは、自治体に一律の導入義務を課すことではなく、国の支援手段と、自治体業務をどこまで変えようとしているかです。第Ⅰ期の「導入環境の整備」「利用例の横展開」に、「源内」の一部OSSと、オンライン完結・業務自動化を含む自治体AXが加わりました。
一方、この計画だけでは、自治体ごとの財源、対象業務、完成サービスの提供条件、運用責任までは決まりません。図の1〜4が計画の位置づけと具体化した方向、5と6が各自治体の実装や後続資料で確認する条件です。
※この対話は、自治体職員が抱きやすい疑問をもとに編集部が構成したもので、実在の人物への取材ではありません。
第1章
基本計画では、自治体の導入期限・罰則は決まっていない
AI法に地方公共団体の責務はありますが、第Ⅱ期計画が自治体ごとの導入期限や罰則を追加したわけではありません。政府の政策根拠と、各自治体が実施を決める根拠を分けます。第2章
第Ⅱ期では、「源内」の導入支援と自治体AXが加わった
自治体AIは第Ⅱ期で初めて登場したのではありません。第Ⅰ期の導入環境づくりと利用例の横展開に、具体的な支援手段と業務構造の変革が加わりました。第Ⅰ期の「導入環境」と「横展開」に、第Ⅱ期で「源内」OSSと自治体AXが加わり、支援手段と変える仕事の範囲が具体化しました。

第3章
「源内」のOSS化は、自治体支援の手段として計画に位置づけられた
第Ⅱ期計画は「源内」のオープンソース化を自治体のAI導入支援に位置づけました。ただし、完成サービスの提供条件、費用、保守はこの計画では決めていません。第4章
自治体AXはオンライン完結・業務自動化を目指し、対象範囲は導入時に決める
自治体AXは、オンライン完結と業務自動化まで含む仕事の見直しです。ただし、対象業務・自動化範囲・人の判断は実装側に残ります。計画に書かれた自治体AXの方向には、対象業務や人が担う判断の全国共通仕様までは含まれていません。

第5章
補助額・公募日程・完成サービスの条件は、基本計画では決まっていない
基本計画は企画の背景には使えますが、自治体が使える財源や調達条件の根拠にはなりません。予算、通知、公募、提供条件を別に確認します。計画で決まったことと、今後確認すること
基本計画は企画の背景になりますが、実際の予算要求や調達には別の根拠が要ります。現時点で決まった方向と、今後確認が必要な条件は次のとおりです。
計画で決まった方向
- 「源内」のOSS化を通じた自治体のAI導入支援
- 優良な利用例の横展開
- オンライン完結・業務自動化を含む自治体AX
- 基本計画を当面毎年変更する方針
この記事で今後確認する資料
- 自治体向け財源、対象経費、補助率
- 対象団体、提供条件、開始時期
- 構築、クラウド、データ整備、保守の負担区分
- 共同利用、調達条件、自治体向け通知
右側は政府が定めた一律の実施順序ではなく、この記事を更新するときに確認する資料群です。
更新履歴
冒頭図解を本文の先頭へ移し、章要約と会話を追加しました。文書状態カードと一次資料カードを外し、根拠を会話と図解へ移しています。
第Ⅱ期AI基本計画、第Ⅰ期計画、AI法概要、「源内」OSS公開資料を再確認し、初版を作成しました。