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【行政職員向け】デジタルマーケットプレイス(DMP)とは?

リコメンドSaaS編集部

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「リコメンドSaaS」は官公庁・自治体に特化したSaaS比較サービスです。特徴として、国内唯一の導入実績を元にしたシステム評価を行っております。

📅 更新日: 2026/2/26
🕒 読了目安: 23 min read
【行政職員向け】デジタルマーケットプレイス利用とは

📑 目次

  • 1. 🔰 はじめに
  • 2. 📖 なぜDMPが誕生したのか?背景と目的
  • 3. ⚙️ DMPの基本構造と仕組み
  • 4. 🔄 DMPで変わる行政の調達プロセス
  • 5. 🚀 利用を始めるには何が必要?
  • 6. 🔮 今後の可能性と展望
  • 7. 📝 まとめ

🔰 はじめに

デジタルマーケットプレイス(DMP)とは、デジタル庁が提供する、行政機関がクラウドソフトウェア(SaaS)を迅速に調達できる環境を整備するための新たな調達手法です。

本記事では、DMPができた背景や基本的な仕組みについて詳しく解説します。

📖 なぜDMPが誕生したのか?背景と目的

これまでの行政IT調達の課題

従来の行政IT調達は、一般競争入札を中心とした手法が主流でした。この方式では次のような課題がありました。

⏰ 調達までに長期間を要する
通常3ヶ月以上かかる長い調達プロセス
📋 行政ユーザー・事業者双方の負担が大きい
調達仕様書など準備書類が多岐に渡る
🚪 新規事業者の参入障壁が高い
特定のITベンダーへの依存
🔍 市場情報が限定的
最適なサービス調達の機会損失

英国の成功事例

英国では2014年にDMPを導入し、調達の劇的な変化を実現しました。

2009年時点
大手8割
大手企業が政府IT調達の8割を占める
2021年時点
中小4割
大手6割、中小企業4割に是正
💡POINT

英国がDMPの創設国であり、日本はその知見を参考に導入しました。調達期間の短縮は従来の半分以下を実現しています。

DMPの主な目的

🔍
市場の可視化
クラウドソフトウェア市場の可視化・比較を通じて行政機関による迅速・公平な調達を促進
🚀
産業振興
公共調達を通じた中小・スタートアップを含めたソフトウェア産業振興
⚡
迅速な提供
アジャイルなソフトウェア導入を可能にし、より良いサービスをより迅速に国民へ提供
📉
負担軽減
調達プロセスの簡素化による行政機関・事業者双方の負担軽減

DMPの誕生と発展

2022年
• デジタル庁によるDMP導入検討開始
• 有識者オープン・タスクフォースの実施
2023年
• DMPテスト版カタログサイトリリース
• 事業者・行政利用者向けワークショップ実施
2024年10月
• DMP正式版カタログサイトリリース
• ソフトウェア会社・販売会社向け機能提供開始
2025年1月
• 一般利用者向けフリー検索機能リリース
2025年3月(予定)
• 行政機関向け調達機能リリース
• 本格的なDMP調達開始

期待される効果

🔧

DMPがもたらす変革

行政機関と事業者双方へのメリット

対象範囲

調達プロセスの効率化と市場の活性化

主な機能
多様なソフトウェアからの効率的な選定
調達期間の大幅短縮
手続きの簡素化による負担軽減
幅広い行政機関へのリーチが容易に
営業コストの削減
中小・スタートアップ企業の参入促進

⚙️ DMPの基本構造と仕組み

DMPの基本的な仕組み

DMPは、事業者がクラウドソフトウェア(SaaS)やその導入支援サービスを登録し、行政機関がそこから目的のサービスを検索・選定して簡易に調達できる仕組みです。

事業者
基本契約締結と
カタログ登録
→
DMPカタログサイト
サービス情報の
公開・検索
→
行政機関
サービス検索・選定
個別契約
選定事業者との
調達契約締結

DMPに登録されるもの

DMPの調達対象は主に以下のものです。

✅
調達対象
• クラウドソフトウェア(SaaS)
• SaaSの導入支援サービス
❌
対象外
• ハードウェア
• ドローン・センサーなどのデバイス
• 受託開発が必要なSaaS(※)
💡POINT

※受託開発が必要なSaaSは、ライセンスのみDMP調達可能です。

DMPに登録する情報

✅登録情報の種類
  • 価格表(標準価格情報)
  • サービス仕様(機能や特徴)
  • 利用規約(契約条件)
  • 導入支援サービス内容
  • アクセシビリティやセキュリティ情報
  • 提供会社情報

DMPの利用者と役割

利用者ログイン主な機能
行政機関・自治体必要フリー検索、調達モード検索、検索結果比較、帳票ダウンロード、事業者への問い合わせ
ソフトウェア会社必要ソフトウェアの登録、販売サービスの登録(直販の場合)
販売会社必要販売サービスの登録
一般利用者不要フリー検索のみ(価格情報の一部は非公開)

DMPの契約構造

① デジタル庁・事業者間の基本契約
• 事業者がDMPを利用するための基本条件を定めたもの
• 契約期間は各年度末まで(毎年度更新が必要)
• 登録情報はDMP事務局で確認
② デジタル庁・行政機関間の利用規約
• 行政機関がDMPを利用するための規約
• 利用申請には各行政機関が管理するドメインのメールアドレスが必要
• 行政目的以外の利用は禁止
③ 行政機関・事業者間の個別契約
• DMPで選定した事業者と行政機関の間で締結
• 1者の場合は随意契約、複数者の場合は指名競争入札
• 事業者が定める約款を含む

DMPカタログサイトの検索機能

項目一般検索(調達モードOFF)調達モード(ON)
主な用途技術調査・情報収集実際の調達プロセス
検索項目制限なし(自由に検索可能)一部制限あり
使用可否ログインなしでも使用可能行政ユーザーのみ
⚠️注意

調達モードとは:調達における公正性の観点から、特定のキーワードや会社名での検索、販売方式の検索項目が制限される状態のことです。

🔄 DMPで変わる行政の調達プロセス

従来の調達プロセスとDMPの比較

従来の調達プロセス
1
詳細な調達仕様書の作成
膨大な調達仕様書の作成(数十~数百ページ)
2
入札公告の実施
入札公告・仕様書公開(1~2週間)
3
競争入札の実施
入札参加資格審査・開札・落札者決定
4
契約締結
落札者との契約手続き
課題点
• 長い調達期間(3ヶ月以上)
• 高い手続きコスト
• 事業者の参入障壁
• 既存ベンダーの有利化
DMPを活用した調達プロセス
1
調達仕様チェックシートの作成
簡素化された調達仕様の整理
2
DMPカタログサイトでの検索・選定
調達モードによる検索・比較・選定
3
伝票出力・選定結果の確定
調達のためのエビデンス出力
4
個別契約の締結
選定結果に基づく契約締結
メリット
• 調達期間の短縮(最短数週間)
• 手続きの簡素化
• 多様な事業者の参入
• 市場の透明性向上
💡POINT

DMPは従来の調達仕様書に比べ簡素化された「調達仕様チェックシート」を使用します。これにより調達条件をチェックボックス形式で整理しやすく、DMPカタログサイトでの検索にも反映しやすくなっています。

選定結果による契約方法

国の行政機関の場合

選定結果契約方法予定価格の目安
複数者指名競争入札160万円以上
少額随意契約160万円未満
1者のみ特命随意契約予定価格によらず可

地方公共団体の場合

選定結果契約方法予定価格の目安
複数者指名競争入札(WTO対象外)100万円以上3600万円未満
指名競争入札(WTO対象)3600万円以上
少額随意契約100万円未満(地方公共団体により異なる)
1者のみ特命随意契約予定価格によらず可
⚠️注意

地方公共団体により基準額が異なる場合があります。WTO政府調達協定に基づく調達では、無差別待遇の原則遵守と国際約束との整合性確保が必要です。

🚀 利用を始めるには何が必要?

事前準備

1
DMPカタログサイトへのアクセス
公式サイトにアクセスします
www.dmp-official.digital.go.jp
2
ユーザー登録
行政機関としての登録を行います
• 行政機関のドメインメールアドレスが必要
• 「go.jp」「lg.jp」または「地域型ドメイン」のみ登録可能
• 行政機関向け利用規約に同意
3
必要に応じた規則等の改正検討
地方公共団体の場合は特に以下の点を検討
• 指名基準の作成(DMPカタログサイト登録をもとにした基準)
• 入札参加資格の整備(国と同一基準の適用など)
• 入札保証金・契約保証金の免除規定の検討

利用に必要なツールと資料

📚
調達利用ガイドブック
DMPを利用した調達の手順や留意点をまとめたガイドブック
✅
調達仕様チェックシート
従来の調達仕様書を簡素化し、チェックボックス形式で整理したもの
❓
Q&A資料
よくある質問とその回答をまとめた資料(国・地方別)
📖
操作ガイドブック
DMPカタログサイトの具体的な操作方法をまとめたマニュアル
💡POINT

これらの資料はDMPカタログサイトの「行政向け利用ガイド」セクションからダウンロード可能です:https://www.dmp-official.digital.go.jp/userguide/government/

セキュリティに関する留意点

DMPを利用する場合も、セキュリティ基準を遵守しているかどうかは各調達機関で確認する必要があります。

機密性主な対象情報セキュリティ基準
機密性3秘密文書
個人情報(住民情報等)
ISMAP登録
厳格な確認が必要
機密性2非公開情報
行政内部の情報
ISMAP推奨
情報セキュリティポリシーに従う
機密性1公開情報
一般公開可能情報
通常のセキュリティ確認
💡POINT

ISMAP:政府情報システムのためのセキュリティ評価制度。デジタル庁としても、ISMAP、ISMAP-LIUに登録されていないソフトウェアについては、再委託先情報、サーバー提供会社、リージョンなどを関係行政機関と連携の上確認し公開するスクリーニング作業を実施する予定です。

🔮 今後の可能性と展望

調達市場の拡大

🚀
中小企業の参入
中小・スタートアップ企業の参入増加により公共調達における新規ベンダー比率が向上
⚡
サービス進化
最新技術の素早い導入とアジャイル開発の促進により行政サービスが進化
💎
産業振興
SaaS市場の拡大とクラウドファースト政策の推進により産業全体が活性化

DMPの機能拡張予定

✅今後実装予定の機能
  • 検索機能の高度化(AIを活用した最適なソフトウェア推奨機能)
  • データ分析・レポーティング(調達状況や市場動向の分析機能)
  • 契約手続きの電子化(選定から契約締結までのプロセスをオンライン化)
  • 対象範囲の拡大(クラウドサービス以外の分野への拡大)

📝 まとめ

デジタルマーケットプレイス(DMP)は、行政のIT調達を革新する重要な取り組みです。SaaSの調達迅速化と多様なベンダーの参入を促進することで、より効率的で透明性の高い調達環境を実現します。

DMPの5つのポイント

📉 調達プロセスの大幅な簡素化
従来の複雑な調達手続きを簡素化し、調達期間を短縮
🚀 多様なベンダーの参入促進
中小企業やスタートアップの公共調達市場への参入を容易に
☁️ クラウドサービス導入の促進
SaaSなどのクラウドサービスの導入を加速
🔍 公平で透明性の高い調達
カタログサイトを通じた透明性のある選定プロセス
⚡ 行政サービスの迅速な進化
最新技術を素早く導入し、質の高い行政サービスを提供
💡POINT

次のステップ:DMPについてさらに詳しく知りたい方は、関連記事もご覧ください。


✅関連記事
  • 【行政職員向け】デジタルマーケットプレイス(DMP)よくある質問集(FAQ)
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